何とか我慢できないものか

我慢できない中年独身男の首が物理的にも金銭的にも回らなくなっていく

狂気山脈アニメ化の返礼品と、過ぎた5年の歳月

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穂高プランの設定資料集を見て原点となった動画を見返している。

 2017/03/24にニコニコ動画に投稿された「登山家たちのクトゥルフ神話TRPG」から5年の歳月を経て、「狂気山脈~邪神の山嶺~」という一つのTRPG作品がアニメ映画化しようとしている。

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 原点にして(個人的には)頂点とも言えるこのTRPGセッションの動画は、私にとって衝撃的なものであった。登山に興味が無かった私が、一通り簡単な装備を購入し、実際に(低山や丘ではあったが)登山へ出かけるきっかけとなったからだ。

 クトゥルフ神話TRPG自体は、2017年当時は既にニコニコ動画内では人気ジャンルの一つであった。その多くは超常的な存在(邪神や人間には理解を越えた生命や物体)との戦闘、あるいは逃亡、捜査などメインは特別な力を持たないプレイヤーがストーリー上の問題解決をしながら、未知の存在に翻弄されていく様を楽しむ事が醍醐味だと考えている。

  私が当時気に入って視聴していた動画シリーズは個性的なプレイヤーたちの掛け合い、繰り出されるゲームマスターへのリアル言いくるめ、ダイスの出目で運命が左右される緊迫感が魅力で今も見返すほど好きだが、実際にやってみたいとは思っていなかった。セッションを出来る人数が確保できないからだ。見るだけで満足していた。

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 「登山家たちのクトゥルフ神話TRPG」シリーズを見て一番最初に感じた事は、「登山なら一人でもできるか?」であった。(当然一般的には一人での登山よりも複数人でパーティーを組む事を推奨されている。万が一のことがあるからだ。)

 セッションに関わる全員が登山経験者だからこそ、登山に関する知識から次々に現れる知らない登山家の名前、登山用語、登山を題材にした作品の数々。そしてそれらの細かな注釈。動画内では幕間に実際の登山動画が挿入されていることもあって、クトゥルフ神話という題材よりも、登山や関連する作品に惹かれていった。

 登山で一番きついのは脱水症状とトイレである。私はそうだった。

 書籍は数多く読んだ訳ではないが、時間を忘れて読んだのはこの本。

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穂高小屋番 レスキュー日記 | 宮田 八郎 |本 | 通販 | Amazon

 シナリオの内容も完成度が高く、アニメ化プロジェクトの知らせを見た時はいてもたってもいられなかった。タイミングを逃すと後悔してしまうと思った。何をやるにもタイミングが悪く自覚はあったが、今回は間に合ってよかった。もっと高額な支援をしたかったが、それは他のたくさんのパトロンの方々にお任せする事にする。